祇園祭といえば、一般的には16日の宵山と17日の山鉾巡行を
指すと思われているようですが1ヶ月間に亘る長い祭であり
宵山・山鉾巡行はハイライトの行事です。10日から12日頃に
進められる鉾建てや山建ては町衆の様子が
身近に伝わりますので実際に見学することをお薦めします。
■主な日程
6月上旬
長刀鉾の稚児発表
7月1日
お千度 長刀鉾町内一同が稚児を伴い参拝。神事の無事を祈る。
吉符入り 各山鉾町で祭礼奉仕の決定や、神事の打ち合わせを行う
7月2日
くじ取式 山鉾巡行の順位を決めるため各山鉾町の代表者が集まり
京都市長の立ち会いでくじをとる
山鉾連合会社参 各山鉾町の代表者が八坂神社に参拝し
祭礼の無事斎行を神前に祈願する
7月7日
綾傘鉾稚児社参 綾傘鉾に奉仕する稚児6人が
町内の役員とともに神事の無事を祈願する
7月10日
幣切 長刀鉾町の神事に必要な各種御幣を
八坂神社の神職の奉仕で行う
神用水清祓式 神輿洗に使う神事用水を修祓する。
水は鴨川の水を使用する
お迎提灯 神輿洗の神輿を迎えるため、
万灯会員有志が八坂神社を出発。
周辺地域を巡り、再び同神社に戻る。
神輿洗式 午後6時に奉告祭執行後、神輿3基を舞殿に据え
中御座をかつぎ、列の前後にたいまつをともし
四条大橋の上で神輿を清める儀式を行う。
午後8時30分頃八坂神社に戻った後、
3基の神輿を飾り付ける。
7月10日~
鉾建て 各鉾町で鉾を組み建てる。
7月12日~
山建て 各町内で山を組み建てる。
鉾曳初め 囃子を奏でそれぞれの町内の中で鉾を曳く。
7月13日
長刀鉾稚児社参 稚児が馬に乗って八坂神社に詣で
神の使いとして「お位」を授かる
7月13日~
舁初め 町内でそれぞれの山をかつぐ
7月14日~
宵山 山鉾を飾り祇園囃子を奏でて
祭りの雰囲気を盛り上げる。
露店なども多数出店される。
また、この期間中は屏風や鎧
小袖など秘蔵の諸道具を飾り
表の格子を外してハレのしつらえに
整える町家がある。
飾る家蔵のものに屏風が多いため
屏風祭と呼ばれ明治以降盛んになった。
祇園祭を発展させた町衆の
財力を垣間見ることができる。
7月15日
斎竹建て 刀鉾稚児が巡行当日に太刀で切る
注連縄を高橋町の人々が建てる。
宵宮祭 境内の灯を消し暗闇の中で神輿に神霊を移す。
伝統芸能奉納 多彩な各種伝統芸能が奉納される。
7月16日
献茶祭 表千家家元千宗左宗匠と
裏千家家元千宗室宗匠とが
隔年で奉仕される茶席。
石見神楽の奉納 スサノヲノミコトのヤマタノオロチ退治を
笛・太鼓・鉦の賑やかな囃子で演じる。
勇壮且つ、芸術性豊かな神楽。
日和神楽 日の山鉾巡行の晴天を願い町家と
四条御旅所の間を往復する。
長刀鉾町は午後10時30分頃から
八坂神社との間を往復し囃子を奉納する。
7月17日
山鉾巡行 32基の山鉾が京都市内の中心部を巡行する。
神幸祭 神輿渡御に先立ち本殿で祭典が行われる。
神輿渡御出発式 石段下で三社神輿の差し上げが行われる。
この後3基の神輿が氏子の地域を練り歩き
四条御旅所に向かう。
7月20日
花傘巡行宣状授与式 花傘巡行に奉仕する馬長稚児
児武者の宣状が交付される。
7月23日
煎茶献茶祭 在洛の煎茶道家元の輪番奉仕により行われる。
琵琶の奉納 琵琶協会の人々により、琵琶の奉納が行われる。
7月24日
花傘巡行 傘鉾や馬長稚児、児武者らが石段下を出発し
四条通などを練り歩く。
八坂神社に到着後舞踊の奉納を行う。
還幸祭 午後5時ごろから四条御旅所を3基の神輿が出発。
市中を巡り三条御供社で祭典後神輿に明かりを入れ
午後9時ごろから11時ごろまでに八坂神社に還幸。
神霊を本社に戻す。
7月28日
神用水清祓式 神輿洗に使う神事用水を修祓する。
水は鴨川の水を使用する
お迎提灯 神輿洗の神輿を迎えるため、
万灯会員有志が八坂神社を出発。
周辺地域を巡り、再び同神社に戻る。
7月29日
神事済奉告祭 祇園祭の終了を奉告し神恩を感謝する。
7月31日
疫神社夏越祭 鳥居に大茅輪を設け参拝者は
これをくぐって厄気を払い護符を授かる。
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